最近映画を見ている。

最近映画を見過ぎている。
しかもこれと決まってるのが、どうやら自らの理想と現実とでほど遠い、若者の青春系映画。
全くもって縁が薄いジャンルという感じ。
でも、実際見るとどれも素直に面白い。
先ほどナイトで観た君の名は。も噂通りとても素晴らしかった。涙が溢れたことは勿論だが、満足感で一杯だ。この映画を評する、満足度99.8%という指標があるらしいが、自分もその多数派の一部だ。
予告の時点で強い好奇心を湧きたてられ、絶対見なければならない、と義務感を持って数週間、やっとのことで映画館に来れて、本当に良かったと思う。幸せ者だ。
高校生の男女って、慣れない初々しい空気に席巻されると、顔真っ赤にするからめんこいわぁとつくづく思う。
それに自分自身、若い男女が互いに惹かれあって、未来や過去を越えて会いに行く、ような設定って、何故ここまでのワクワク感が生まれるのだろうって不思議に思う。彼らが未知の扉を開けるような姿を、彼らの先行きを見守ることがとにかく楽しみなのだ。
また、今回は良い意味で裏切られた。
新海監督の映画は空虚感を自分の心に残してエンディングを終えるものだ、と別の作品で若干トラウマを植え付けられた。リアル過ぎるのだ。
しかし、今回はぽっかりと開けられた空虚を全て丸く収めてくれたようなハッピーエンドだった。今度の展開は、スクリーン前に足を運んだ皆様のご想像にお任される様子だが、結果がどうであれ、あぁ良かったなぁと温かく満たされたような気持ちで一杯になった。
終わった後、暫く余韻に浸っている。
これから長い夜になるため、ウィスキーを嗜みながらこの映画で自分が受けた影響や、自分のリアルな人間関係について少し振り返よう。
(気付いたら床の間で朝日を浴びながら仰向けになっている事が多いけども)